今日は、合格者登校日でした。普通科普通コース57名、進学コース8名、看護科5年課程42名、計107名の合格者と保護者の皆さんに集まっていただオリエンテーションを実施しました。

冒頭に震災の被害者の方に祈りと黙祷を捧げました。校長講話のあと、教務部・生徒指導部・学年からの説明や心構えについて話しました。最後に、生徒会より義援金の募金のよびかけをしました。(写真)

その後、制服の受け取りや上靴などの購入をし、帰って行きました。新入生への宿題は、「高校生活の決意」の作文です。保護者の皆さんにも書いていただきます。

校長講話

 皆さんは、中学校の卒業式を終えてきました。けれど、東北地方にあっては、まさに卒業式を迎えようとしていた皆さんと同じ世代の多くの若者が、被災しました。昨日まで一緒に机を並べた友だちが今日はいない。そんな現実があります。

 こんな時だからこそ、皆さんの日星高校への合格を心からおめでとうと申し上げます。
 今日ここに、生きていること、家族が無事であることの重みと感謝を深く考えましょう。

 日星高校の教育の目標は「人と共に」「人のために」「より豊かに」であります。
 
 寒い体育館で暖房も食料も不足の中、がんばっている遠くの方々の友人となれるよう、また、救援や病院で闘っている看護師さんの姿に思いを寄せること・・・それが「共にあること」の第一歩です。

 本校の生徒会も「何か役にたつことができないかと」考え、早速義援金を集めてくれています。先日、雪の降る日でしたが、西舞鶴の駅でも募金活動をしました。
「寒かったけれど、人の温かさ、優しさを感じた」と話してくれました。そんな素敵な先輩です。
 今日ここに集まった皆さんも、「私たちにできることは何か」を考え、困っている人々に心をよせ、行動できる高校生になってほしいと願います。

 さて、これからの事を話しましょう。
 ここにいる、新入生107名のみなさん。
 皆さんの気持ちは、それぞれだと思います。
 「よしがんばるぞ」と思っている人、ちょっぴり不安な人、なんとなくしっくり来ない人もいるでしょう。
 皆さんの先輩である1年生の人の1年間のまとめを見せてもらいました。そこにはこんな風に書かれています。

「入学したとき、本当は不安でいっぱいでした。実際に入ってみて本当に丁寧に教えてもらい、理解する事が出来ているし、入学してよかったです。クラスもみんな優しくて、楽しく毎日が過ごせています。」

「クラスの行事やコミュニケーション授業でいろんな人と関わることで、自分をよりオープンになれることが出来ました。」

「今では仲のいい友だちもできました。この友だちがいたからやってこられたし、すごく感謝しています」と書いています。

 がんばった人には、がんばった実りがあります。
 反対に、うまくいかなかった人もあります。
 その人は、「初心を忘れず2年生を頑張りたいと思います」と書いています。そう初心とは、今ここにいる皆さんの今の気持、新しくがんばろうと思う気持ちです。

 これからの高校生活を生かすも殺すも、皆さんの気持ち一つです。なぜなら、高校入学は、ゴールではなくスタートだからです。

 ここでみなさんに質問します。
「高校に行くことを決めたのは、誰ですか。」
 家族や中学校の先生の強いサポートがあったにせよ、最終的には、皆さん自身が、みなさんの責任によって、日星高校への入学を決定したのだと云う事を忘れないでください。

 高校も大学も、どこの学校に入ったかが問題ではありません。
 「どういう三年間を過ごすのか」「そこで何をするのか」が問題です。

 だからこそ、みなさんに、今日、もう一回「選び直し」をしてほしいと思います。
 「なんのために高校に来たのか」「どういう高校生活を送ろうとおもっているのか」それをはっきりさせてください。

 後でお話がありますが、作文に皆さんのこれからの決意を書いてください。
ーーーーーーーーーーーーーーー
 2月26日に卒業式がありました。

 中学時代に不登校だったけれど、精勤賞の表彰を受けて巣立っていった人

 保育士になるという目標をもって3年間努力した人。
「先生、この学校でよかった。」と笑顔でさよならを言ってくれました。

 進学希望者は志望校に全員合格、就職希望者もこの経済不況の中、100%の内定を得ることができました。一人一人のがんばりがそうした成果を生みました。

 進学コースの人は、それぞれ自分の希望の大学に進みましたし、看護科5年課程の五年生もまた、看護師として全国の病院で活躍していきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
 高校は、みなさん一人一人を「一人前の社会人」として育て、社会に送り出すところです。「あいさつ、服装、そうじ」が大切です。
 それは、皆さんが一人前に社会でやっていくために必要な事なのです。
 中学校の時の甘い気持をもっている人は、スイッチを切り替えてください。

 また、当然ですが「高校は勉強するところ」です。
 中学校の時の成績がどうであったかは問題ではありません。
 これからどうがんばるかです。勉強から逃げた人は、毎年、残念ながらリタイヤしていきます。
 たとえ苦手なものがあってもあきらめず学習に向かった人は「やればできる」自信をつけていきます。
 先生達も応援します。けれど、がんばるのはあなた方一人一人です。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 卒業に際し、3年生全員がお父さんやお母さんに手紙を書きました。

「18年間お世話になりました。いろんな問題をかかえながらも裏で支えてくれてすごく感謝しています。私立に入り、金銭的にもいろいろと迷惑をかけたと思っています。これからは、自立していきたいと思います。」

「4月から社会人になります。18年間育ててくれてありがとう。自分の夢に向かって仕事をがんばるからおとんもおかんもがんばってください。自分も働きだし落ち着いたら何かしら返そうと思います。」

「本当にたくさんの迷惑をかけてきたな。何一つ親孝行していないな。怒られる度に言い返し、けんかして・・・そんなことの繰り返し。心でごめんなさいと思っていても言葉にするのは難しくて、なかなか言えなかったけれど、僕は、自分の両親を一番尊敬しています」

 みんなこんな風に卒業して行きました。
 私は、こうした生徒を誇りに思っています。
 みなさんもまた、そうした家族の応援があって「今ここにいる」 いえ
 「いさせてもらっている」ということを忘れないでください。

 日星では、夢を見つけ、それを実現していく3年間を送ってもらえるよう
「チャレンジプラン3C」を通じて、みなさんを育てていきます。
 
 街での日星の評価は年々高くなっています。その評価を一層確かなものにするのは、新入生の皆さん一人一人です。
 3年後、看護科では5年後、皆さん全員が「この学校にきてよかった」と卒業できるよう、また、保護者の皆様が「いかせて良かった」といっていただける学校にと職員一同、新しい学校づくりに意気込んでいます。
 「共に」新しい日星高校の歴史を作っていきましょう。

 保護者の皆様も、どうか、生徒たちが、よい出発ができるようご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。