今日から、3学期が始まりました。始業式の校長講話です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 新しい年の始まりに当たって祈りましょう。いっしょに心を合わせてください。

神様、私たちは、年の始めに当たって、
 過ぎ去った1年の間に受けた数多くの恵みに感謝します。
 また、この新しい年に主の祝福がありますように。
 願わくば、みむねの天に行われる如く、地にも行われんことを。
 私たちに平和をお与えください。
 私たちが平和の使いてとなることができますように。 アーメン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こうして温かい学校で、始業式が迎えられることを本当にうれしく感じます。
 今年の干支の辰、竜にちなんだお話をします。
 皆さんもTVのニュースでみたと思いますが、昨年の12月、ブータンの国王夫妻が日本にこられました。ブータンはヒマラヤ山脈の中にある小さな国です。
ブータンでは、国の目標を経済のものさし(国民総生産)Gross National Productではなく、GNH(国民総幸福)Gross National Happinessとしています。
 ブータンは、チベット仏教の国ですがそこでは「あれも欲しい。これも欲しい。」という欲は良くないとされ、多くのものごとを求めず、人々が助け合う精神が根付いています。ですから、GNHは、金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだとする考えから生まれたものです。
 私たちが、経済を優先し、物質的な豊かさを追求してきた一つの結果が「福島原発」の事故とみるならば、この国の在り方や私たちの幸福に対する考え方を変えるきっかけにしなくてはなりません。
 
 そのブータンの国王ご夫妻が、昨年12月に来日して福島県の被災地の小学校を訪問されました。そのメッセージはとても感動的なものでした。
 国王は、子どもたちにブータンの国旗に描かれ、国名の由来にもなっている“竜”についてお話をされました。

  私たち一人ひとりの心の中には人格という“竜”がいます。
その“竜”はいろいろな経験を食べて大きくなっていきます。
そして様々な感情を“竜”がコントロールしてくれます。
皆さんもこの震災の経験を通し、自分の“竜”を養い、
   鍛錬して大切に育ててください。
つらく厳しい体験を糧に強い大人になってください。
困難にめげない心を育んでください。

と、やさしく語りかけておられました。
 みなさんにとって、心の中の“竜”はどんなイメージですか?
きっと、心の中の竜は「夢」であったり「希望」であったりします。

  夢を夢で終わらせるのは、自分です。
  では、どうしたら終わらせずにできるのでしょうか。

 それは、夢を具体的な目標にかみくだくことです。
 人は、目標がはっきりすればがんばれます。やる気が生まれます。

 1年生の全員と面談をしましたが、学校へ来ている目的が見つかった人は学校生活が、充実し楽しいといっています。普通コースのⅠ年生の1/3の人が、4年制の大学へ行って勉強したいと大きな夢をもっています。
 2年生も、2学期後半から、就職講座と進学講座ははじまり、進路を意識した生活をしてきています。
 進学の人もやっぱり具体的な学校や学部、専攻を決めている自分がいなければなりませんね。
 何のために大学に行くのか、大学にいってどういう勉強をして、卒業してどんな自分になりたいのか、それを具体的なイメージにするのです。

 3年生は、あと3ヶ月で就職であれ、進学であれ、新しい場所で新しい生活が始まっています。
 そこでどういう姿をしているのか、それを具体的に頭に描いてみるとどうでしょう。
 ぱりっとしたスーツをきて、きちんと挨拶をして颯爽としている貴方がいますか。ならば、今しなくてはならないことも自ずと明らかになってくるでしょう。
 
 看護科2年生は、実習が始まります。そこでの経験が、自分がどんな看護師になるかを決めていきます。

  自分は、何がすきなのか。自分が向いているのは何かのか。
  それは、一体何のためにそのことをやりたいのか。
  自分が大切にしていることは何なのか。そうしたことが自分の中ではっきりさせていく1日1日であってほしい。

それが、あなたの中の“竜”を育てるということではないでしょうか。

 それは、自分の心の中と対話しなければ見えてきません。
 日星では、毎朝の祈りの時間があります。そのほんの3分、自分を見つめ、自分が今何をすべきなのかを考える時間とすることができます。
 そうした時間と様々な体験が、あなたの中にある竜を目覚めさせ、夢を実現するための力を与えてくれるのではないでしょうか。
 どうか、そんな3学期をすごしてほしいと願っています。