終業式に

 終業式を迎えた1年生2年生の皆さん、皆さんにとってこの1年間はどういう1年だったでしょうか。
 私は、始業式で、東日本大震災の被災地へのエールとして、一人一人が
「今できることは何なのか」「高校生としてなすべき事は何なのか」を考えてほしい。そして目標の中に是非いれて頑張ってほしいと話しました。
 自分のやるべき事をしっかりとやった1年だったでしょうか。
 
 1年生の人は、本当に落ちついた1年を送ってくれました。
 高校という新しいステージで、新しい先生・友だちといっしょにがんばった成果が、ここにあると思います。
 
 協働学習の振り返りを見せていただきましたが、そこには
 先生には聞きにくいけれど、友だちなら気軽に聞くことが出来て楽しかった。 勉強が分かるようになった。
友だちに教えることで自分の中でも確かなものになったと書いていました。
 そうした落ちついた学校生活の中、やればできると自信をもち、大学に行きたいと考え始めた人が3分の1もいます。
人は目的をもてば、がんばれます。学校にくる意味がはっきりしてきます。
 勉強をがんばることがあなたの人生の可能性を広げます。

 また、野球部を始め、バスケ、バドミントン、バレー、なぎなた、チア、音楽、ボランティアなどのクラブも活躍した年でした。
 私たちは、自分一人の力で努力しなければならない部分はもちろんありますが、社会に出てもチームで仕事をします。
一人で抱えるよりもチームでならばがんばれることが多いです。そうした力を身につける機会が、協働学習でありクラブ活動ではないでしょうか。

 2年生は、3月13日にも話しましたが6日~9日まで沖縄に学習旅行に行きました。平和の尊さ、命の大切さを知る旅でもありました。
 あと3ヶ月後の6月には、就職にしろ進学にしろ進路を決定し、チャレンジしなければなりません。
この春休みにも、専門学校や大学などのオープンキャンパスがあります。好きなことを見つけるためにも、自分の目で見て確かめてくることが大切です。
この1年でできたこと成長したことに自信をもち、自分の弱点から逃げるのではなくその克服に努力してほしいと思います。

 4年生の人の1年はどうだったでしょうか。
 みなさんが、東北とつながろうと、同じ看護科のある高校への激励の手紙や復興支援バザーなどに取り組んだこと、それはすごいことだと思います。
 看護師の仕事は、正直たいへんです。
 被災地でも、患者さんを避難させる途中で、津波で亡くなった看護師さん、
2/3のスタッフが被災した病院で、残された医師と看護師が、まさに不眠不休で懸命な看護を続けておられたり、原発事故で避難命令が出ていても、
自力で避難できない高齢者の施設で、お世話をしつづけてながら救援が来るのを待っておられる看護師さんの姿など、それもすべて「人のために役立ちたい」という使命感が原動力です。
あと一年看護師の国家試験全員合格を目指して、頑張ってください。

 さて、最後に、皆さんに提案です。
 岩手の釜石市では、津波が来ると分かったとき、中学生が、小学生や近所のお年寄りの手を引いて高台に逃げ、
小中学生で亡くなった人は極めて少なく、釜石の奇跡と言われています。
 皆さんは、コミュニケーション授業で聖母幼稚園の子どもたちや安寿園のお年寄りと交流をしてきました。
また、ボランティアクラブは西乳児保育所との交流、看護科の人も、施設実習を経験しています。
 皆さんは、高校生。人から助けられる存在ではありません。

 生徒会でも継続的な支援を呼びかけてくれています。それは、東北だけでなく今ここでできることをやる、そうした準備をしていくことも大切です。
 地震などの災害が起こったときに、家族はもちろんですが、そうした人達がどうしているだろうか、困っていないだろうかと想像力を働かせてほしいのです。
 困っている人を助ける人として動ける人になってほしいと思うのです。
 それが、本校教育の目標である「人と共に、人のために、より豊かに」の一つの実践です。

 どうか、何のために高校に来たのか1年を振り返り、生かされている命の意味を考え、どのように生きていくのかを探していってほしい。
 それが、東北の被災地でがんばっている人々とつながっていくことだと思っています。