◆みなさんは2年前の東日本大震災で被害にあったのは、地震や津波だけではなく、交通事故や火災そして空巣があったことをご存知でしたか。地震後の車の大渋滞で信号が作動せず、交通事故が起こりました。1日目に訪れた門脇小学校は、津波の中に油が混じっていて引火し火災になりました。焼け焦げた校舎を見て、その悲惨さを感じました。また、震災後に窓が壊れて、空き巣が増えたそうです。

今回の訪問で、現在の被災地の復興状態も知ることができました。なぜ2年経った今も復興がまだまだなのか?皆さんわかりますか。大きな理由の一つに「復興計画に対する住民の合意ができていない」ということです。実際、閖上地区の調査では戻りたいという意見は約34%だけだそうです。他には、集団移転や自然に返そうなどの意見が出て、意見がまとまらず先へ進めないという状況だそうです。私たちが支援している閖上わかば幼稚園の復興は、規制により建物が建てられず再建が困難な状況です。他の場所ではなかなか土地が見つかりません。

私が仙台での2日間で一番印象強かった所は、閖上中学校・小学校、そして閖上の記憶という施設です。この三つの施設を訪れる前に、私たちは閖上地区を案内してもらいました。そこは家の土台があるだけの殺風景な光景でした。そこを見ただけでは2年前までたくさんの人がいた面影などありません。しかし、「○○ちゃんがここで転んだんや」・「ここは秘密基地だったよ」などの言葉を見て、私は悲しくなり、同時に本当に2年前までここでたくさんの人が生活し生きていたということを実感しました。ここに住んでおられる方々は、私たちには想像できないほどの悲しみを感じられたと思います。それを思うと私は心のケアというものを支援の中心において考えようと思いました。少しでも多くの笑顔が見れるような、そんな支援をしたいと思います。

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閖上わかば幼稚園の園長さんから、震災後の子供たちの話を聞きました。震災前は一人でトイレに行けていた子が、震災後は一人になるのが怖くなりトイレに一人で行けなくなった子。地震2日後くらいからおねしょが再びはじまった子もいたそうです。そして今月起こった大きな余震でフラッシュバックがおこり、過呼吸になった子。泣いてお母さんに「また家が流されるの?」と聞く子がいたそうです。震災から2年がたち、子ども達も周りの環境に慣れて楽しく生活しているように見えますが、まだ恐怖心が残っていることを忘れてはいけません。そんな子達にたくさんの笑顔を目的に、園長先生はいろいろな取り組みを行っています。そんな中やはり私は“心のケア”を中心におきたいと思っています。例えば、今回のクリスマス週間にクリスマスカードを作ってあげたり、現地にビデオでとったものを送ったりといろいろ出来ることはあると思います。私たちもたくさんの笑顔を目的に支援をしていこうと思います。皆さん、協力をお願いします。(2年 柴田さん)