今年が、皆様にとって平和で幸せな年になりますように
新年に当たり、教皇フランシスコの「クリスマスメッセージ」を贈ります。

教皇フランシスコ、
2015年12月25日の降誕祭メッセージ(ローマと全世界へ) より抜粋

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、クリスマスおめでとうございます。
キリストはわたしたちのためにお生まれになりました。わたしたちの救いの日を大いに喜びましょう。

この日の恵みを受けるために、わたしたちの心を開きましょう。その恵みはキリストご自身です。イエスは人類の地平に夜明けをもたらす、輝かしい「日」です。御父が全世界に対するご自分の限りない愛をお示しなるいつくしみの日。恐れと不安という暗闇を一掃する光の日。出会い、対話、そしてとりわけ和解をもたらす平和の日。さらには貧しい人、謙遜な人、そしてすべての人のための「大きな喜び」の日です(ルカ2・10参照)。

イエスだけが、イエスのみがわたしたちを救うことがおできになります。神のいつくしみだけが、わたしたちの中で利己主義が生んだ多様な悪、ときには恐ろしいほどの悪から人類を解放することができます。神の恵みは回心をもたらし、解決の糸口を見いだせない状況から抜け出す方法を人類に教えます。

神がお生まれになるところには、希望が生まれます。そして希望が生まれるところでは、人々が自らの尊厳を取り戻します。今日でも数え切れないほど大勢の人々が、人間としての尊厳を奪われ、幼子イエスのように、寒さ、貧しさ、そして人々からの拒絶に苦しんでいます。もっとも弱い立場にある人々、とりわけ少年兵、暴力に苦しむ女性、人身売買や麻薬取引の犠牲者に、わたしたちが今、寄り添うことができますように。

極度の貧困や飢餓から逃れ、多くの場合、非人間的な状況の中で、いのちがけで旅をしている人々に、絶えず励ましを送ることができますように。大勢の移住者と難民が、自分と自分の愛する人々の尊厳ある未来を築き、受け入れ社会に溶け込めるよう、彼らを助け、受け入れるために盛んに活動している個人と国家に、豊かな祝福が与えられますように。

神がお生まれになるところでは、いつくしみが花開きます。いつくしみは、神から与えられるもっとも尊いたまものです。とりわけこの聖年の間、わたしたちは、天におられる御父が各自に示してくださる優しさを見いだすよう招かれています。

ですから、わたしたちの救いの日を今日、ともに喜びましょう。馬小屋を見つめ、両腕を広げたイエスに目を向けましょう。そこには神のいつくしみに満ちた抱擁が表れています。そして、幼子イエスのささやきに耳を傾けましょう。「わたしは言おう、わたしの兄弟、友のために。『あなたのうちに平和があるように』」(詩編122・8)。
(2015.12.27)