終業式校長講話

「一つ上の自分に向かって ひた走る夏に!」
 野球部が、甲子園を目指し熱い夏を戦っています。
「夏を制するものは受験を制する」と昔から言われています。進路に向かう3年生はもちろん、部活でもこの夏にどれだけ鍛えるかによって秋の成果が出ます。
特進コースの人たちは、18日から3泊4日、京都の本能寺会館で学習合宿で、自分の限界に挑戦しています。生徒会の5名が、今年も東北へボランティアにでかけます。「わたしは、既にそれを得たというわけではなく、既に完全な者となっているわけでもありません。何とかして捕らえようと努めているのです。なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、目標を目指してひたすら走ることです。」 (聖書:フィリピの信徒への手紙 3章12節~16節より)
この言葉は、パウロが書いた手紙の一部ですが、自分も神様を捕らえたわけではなく、捕らえようと努めている。けれど、神様には、すでに自分は捕えられているのだから、後ろのことを忘れ、全身全霊で神様に向かいましょう!というメッセージです。

 それを今日は、みなさんに向けて翻訳してみました。
 大学や短大に進学する。希望の就職先の試験に合格する。看護師になる。そうした目的を達成するのは自分に他なりません。
今の自分は、「過去の自分が決めたこと」です。
人生は、自分の思い通りにはなりませんが、勉強や部活をがんばった過去の自分が、あるいはがんばりきれなかった過去の自分が、今の自分を創っていることは確かなことです。
だからこそ、だからこそ、「これからの自分」「未来の自分をつくる」のは、「今の自分」なんです。今の自分のがんばりが、未来の自分をつくっていくのではないでしょうか。3年生は、来年の4月の自分を、2年生は、一年後の自分を、1年生は、3年後の自分を、看護科の人は、4年後、5年後かもしれない。そうした自分の姿を具体的にイメージしてそこに向かって、全身を向け、目標を目指してひた走ることです。
神様は、すでにみなさんがそうなる力を与えてくださっています。自分で思い描き、そこに向かって努力すれば「決めた通りにはなる」ことは可能です。けれどその力を生かすか殺すか、磨くか磨かないかは皆さん自身に委ねられています。現状に甘んじず、「一つ上を」目指しましょう!階段を一つ登れば、視野が少し広くなります。ハードルを一つ上げれば、跳ぶ力がもっと必要ですが、跳んだあとは、新しい自分になっています。そうして、みなさんの人生の可能性を高めていくのです。
みなさんにとってのがんばり時は、いつですか?「今でしょう!」

 みなさんも知っているイチロー選手。メジャーリーグ3000本安打まであと6という報道がなされています。イチローの言葉を探してみました。
「夢を掴むことというのは一気には出来ません。小さなことを積み重ねることでいつの日か 信じられないような力を出せるようになっていきます。」
「そりゃ、僕だって勉強や野球の練習は嫌いですよ。誰だってそうじゃないですか。 つらいし、大抵はつまらないことの繰り返し。
でも、僕は子供のころから、目標を持って努力するのが好きなんです。だってその努力が結果として出るのはうれしいじゃないですか。」
どうでしょうか。
「ここまで来て思うのは、まず手の届く目標を立て、ひとつひとつクリアしていけば、
最初は手が届かないと思っていた目標にもやがて手が届くようになるということですね」
さすが努力の人イチローです。そんな姿に少しでも見習うことが出来れば、私たちの人生もきっと変わってくるのではないでしょうか。
「小さな努力の積み重ねが、あなたの人生を変えていく」生徒玄関入ったところにこの言葉を掲げてもうずいぶん経ちます。どうか、今一度、この言葉をかみしめて進んでください。
1学期の終わりが、自分にとって一つの区切りとして、今日が、新しい自分を創っていくスタートの日になることを期待しています。