終業式 校長講話

今日で一学期終了です。
充実した1学期だったでしょうか。1年生はとても落ち着いた学校生活がおくれましたね。

残念ながら野球は一回戦で負けてしまいました。悔しかったですね。でも、一番悔しかったのは、「甲子園に行くんだ」と頑張ってきた野球部のメンバーだろうし、毎日、また、休みもなしに指導してくれた先生方だと思います。どんなことにも意味がある。負けをどう生かすか。
山中監督とも少しいっしょに話しました。

私も、「フツーの会社員だった彼が青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」をAmazonで買って一気に読みました。皆さんも知っているかと思いますが、お正月にある箱根駅伝で原監督率いる青山学院大学が3連覇しています。もちろんそれまでに10年かかっています。

この本に書かれていたのは「平常心の勝利」でした。
「稽古は本場所のごとく、本場所は稽古のごとく」と相撲でいいます。「練習は、本番のように。本番は、練習のように」との言葉があります。
これを素材にしながら、みなさんの学校生活をいっしょに振り返ってみましょう。
総括の視点は三つです。
1つは、「何のために」 2つめは、「一つ上の自分をつくる」 3つめは、「チーム力」ということ

1つは、何のために駅伝をやるのか。これは野球でもバトミントンでもレスリングでも何のためにやるのかですね。「何のために高校に来たのか、何のために勉強するのか、何のために大学に行くのか、何のために看護師になるのか。」この何のためにを見つける3年間かもしれません。

この原監督の本によると
何のために駅伝をするのか。「駅伝優勝のため」でしょうか。もちろんそれは目標ですが
原さんの目的は、「社会に出て恥ずかしくない人として成長させること」とありました。山中監督もそんな風に指導してこられていますね。
高校の目標もまた、「一人前の社会人としてみなさんを送り出すこと」です。
私たちにはその責任があります。厳しいことも言わなければなりません。

3年生は、いよいよ進路の夏  15日に就職希望者の人向けの説明会がありました。
竹ノ内先生が、競争相手は、この学校の人ではない。同じように3年間頑張ってきた西舞鶴高校や東舞鶴高校、海洋や府立工業に行っている人が競争相手なんだと。
大学入試もライバルは全国の高校生や浪人生
学校では「推薦に値する人を育てる」という観点で生活面でも厳しくしてきました。
毎年、校長室の前で「志望理由」や「自己PR」が書けないで悩んでいる人がいます。
仕事も大学も専門学校も「なぜ、そこを希望するのか」と「そこにつながるどういう高校生活を送ってきたか。」が問われます。例えば、ボランティアをして、福祉関係に進む。国際社会で活躍するために英語の勉強をがんばる。そんな風にストーリーは自分で作っていくのです。
「目標のないところに努力なし、努力ないところに成果なし」
2つめ
「一つ上の自分をつくる。」について考えてみましょう。
再び原さんの本に戻りますがこんな風にありました。
「強いチームにいると、自分も強いと勘違いする」
みんなと同じ練習をしていれば、力がついた気がする。そんなことはなかったでしょうか。
あなたがもしAKBに入ったとする。それで満足という人ばかりだと人気は続かない。メンバーの目標は「センターをとれ!指原に負けるな!」ですね。そうやって、一人一人が自分の技を磨く。みんなが切磋琢磨し競い合う中でチーム全体の力が高まっていくのです。
そんなクラスの雰囲気を作ってきたでしょうか?

今年から通知表は10段階にかわりました。がんばりがより見えるようにということ。そして、頑張った人にはいい成績を、怠けた人には厳しい成績をつけています。 1年生2年生も、この1学期を振り返り、1年後の、2年後の自分につながっているか振り返ってください。

先日卒業生がきていましたが、「学校という所は、とても親切でいいところだったって。でも、会社ではそういうわけにはいかない」と言っていました。
看護科の人も、4年生で躓く人が多い。高校の3年間を手を抜いていると、専攻科になって厳しい勉
強についていけない。実習に出て病院の指導者さんから、厳しい指摘を受けるとへこんでしまう。自信がなくなる。そして、「自分は看護師に向いていないんじゃないかって」そんな自己否定のスパイラルに陥いってしまいます。

そうした迷路から抜け出し、厳しい社会でやっていくためにはどうすればいいだろう。
試合で、実習で、あるいは入学試験など、ここという大切なときに、自分のもっている力をだせるか。どんなに頑張って勉強や練習してきても風邪をひいて休んでは戦えない。誰でもプレッシャーや緊張があるとふだんの自分が出せません。けれど、そのプレッシャーを追い風に変えて、きっちりと結果をだせるためには何が必要なんだろう。やっぱり、「ここがロドスだここで跳べ」なんですね。

今、ここの普段の生活が大事。ふだんをちゃんとやっていくことで自信が生まれます。
復習や予習をしっかりやる。提出物を出す。自分にプレッシャーをかけてトレーニングをする。
「やるだけやった」という練習や学習があれば、たとえ負けても悔いはありません。
特進の人は、今日から学習合宿に行って居ませんが、自分の限界に挑戦してきます。それが自信になります。吹奏楽部は、8月5日に吹部として独立6年目で初めてコンクールに出場します。そのために朝練や土日の練習も頑張っています。人数は少なくてもやるだけやってきたという自負と自信をもって頑張ってきましょう。

今日は明日につながっています。ふだんの練習、普段の学習にどんな目的意識をもって臨むのか。
今日、失敗したら、明日は、失敗しないように修正していく。「言われたことはだれでもできる。そこに一ひねり自分なりの工夫をしなさいって。」伊調選手の言葉を紹介しましたね。
3年生は、いよいよ受験モードに入ります。外から変えることも一つの方法。「就職モードに変える」って長かった髪をばっさり切った生徒丸ぼうずにした生徒もいますね。その前向きな気持ちが大切です。
3つめの話は「チーム力」
甲子園に行く。大学進学をする。希望の進路を達成する。そうしたそれぞれの目標を達成するには、普段からのみんなの力、みんなの応援が欠かせません。
いろんなことは、つながっています。自分が幸せになりたいと思ったら自分のことだけを考えていてはなれません。
宮沢賢治は、「世界ぜんたい幸福にならないうちは、 個人の幸福はあり得ない」と書いています。
それぞれのがんばりを互いに応援し、共に喜び、共に悲しめる学校にしよう!

1学期には、バドミントン部も京都の大会に出ましたし、体操や薙刀も近畿大会出場です。
先週には、生徒会のメンバーが、いち早く、「九州豪雨への募金」に取り組みました。私もちょっとのぞきましたが、他の高校の生徒も募金をしてくれていました。金額を集めることだけではありません。
「人と共に人のために」が日星のモットー。自分がしてもらったらうれしいことを進んでやる。そうして、被災地への関心を高め、日星高校のがんばりも世間の人が知ってくれるのです。

自分はたいしたことしてないしって思っているかも知れません。
バイト先でも元気な挨拶で「さすが日星高校の生徒やな」って思ってもらうことができます。補習に来る人だってきちんと制服を着て「日星高校の生徒は夏休みもがんばって勉強してるんや」と世間にみてもらうことができます。

この夏、日星高校の一員であることに誇りをもって、一人一人のストーリーをつくりましょう。
過去は変えられないけれど、未来は作れる。普段が大事、今日は明日につながっている。一人一人のがんばりが合わさって学校のがんばりになる。普段の積み重ねの先に栄光があるのですから。