教会の《もてなし》の使命
~国籍を越えた神の国をめざして~
カトリック京都司教
パウロ大塚喜直
はじめに
ここ数年、日本は外国人旅行者が急増し、全国各地で外国人と日常的に出会う時代となりまし
た。2020 年には東京オリンピック・パラリンピックを控えています。グローバリゼーションが進
んだ現代は世界的な移住の時代であり、移住現象は「時のしるし」と言えます。この 50 年で世界
の移民は約 3 倍に増加し、2 億人を超える移住者が母国以外で暮らしています。この移住問題に
取り組むため、国際カリタスのマイグレーションキャンペーン「Share the journey」(日本では「排
除 ZERO キャンペーン ~国籍をこえて人々が出会うために~」)が実施されています(2017 年 9
月 27 日~2019 年 9 月まで)。
京都教区においても、ベトナム、フィリピンの技能実習生が小教区のミサに参加するようにな
りました。わたしたちは今まで以上に多国籍多文化の共同体づくりについて深く考え、積極的に
行動する時だと思い、今年の年頭書簡のテーマを難民移住移動者のことにました。最初に、聖書
の中での外国人に対するおきてを確認し、次に京都教区のこれからの教会共同体づくりについて、
基本的ないくつかの精神について、述べてみたいと思います