入学式 校長式辞
春の良き日に、舞鶴市副市長 堤茂様をはじめ、たくさんのご来賓の皆様、保護者の皆様にご臨席いただいて入学式が挙行できますことに心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
さて新入生の皆さん。入学おめでとう。みなさんの「私の決意」を読ませてもらいました。
「看護師になる」「大学に行く」「甲子園に行く」「チアをやりたい」そういった夢を見つけ、そこに向かおうという決意があります。
反対に「中学校ではあまり勉強がうまくいかなかったけれど、高校では逃げずに学習に向かいたい」と書いている人もいました。学校に行けずに辛い中学校生活を送ってきた人もいます。そうしたいろいろな思いをもった人が出会うのです。そこで新しい価値が生まれます。
今日は入学式だから晴れてほしいなって願っていましたが雨でしたね。相田みつおさんは、「雨の日には雨の中を、風の日には風の中を」という言葉を残しています。雨の日には晴れの日を思うのではなく、雨の日をご縁として受け入れて生きることと教えてくれます。
私たちは、自分の力ではどうしようもない現実に生きています。それを受け入れ、向き合っていくことで新しい出会いや価値観が生まれます。
困難な中にあっても与えられた状況を引き受け、誠実に生きている人たちと出会うことで、私も教わってきました。与えられた状況を引き受けることで、自分に与えられた使命に気づきます。人の優しさに気づきます。
みなさんが今ここにいるのもまたご縁です。このご縁を生かし、新しい自分と出会う3年間に5年間にしませんか。


今は、時代の変わり目です。元号も変わり紙幣も新しくするというニュースもありましたね。2020年はオリンピックだけではありません。大学入試も変わります。勉強はもちろんですが、高校時代に何をやってきたかが問われます。
看護の現場も変わっていきます。病院から訪問看護へと移行しつつあります。訪問看護では、一人で判断しなければなりません。国家試験もそんな判断力が試されています。
これからの時代、雨の日も風の日もあるでしょう。思いがけない出来事に出会ったときに、私たちの本物の力が試されます。社会は正解のない問題ばかりです。そこでうろたえ立ち止まるのではなく、自分なりの答えをみつけ、一歩を踏み出すのです。あなたが踏み出すことで、回りも応援します。
始めに読まれた聖書の言葉を覚えていますか。
「惜しんで種を少ししか蒔かない者は、刈り入れもわずかで、惜しまず豊かに蒔く人は、刈り入れも豊かなのです。」でした。(コリントの手紙Ⅱ9章6~10)
そして、「不承不承、強いられてもなく=すなわち「いやいやではなく、強制されるのでもなく」、心で決めた通りにしなさい。神は喜んで与える人を愛してくださいます。」と書かれています。
「惜しまない」で「自ら進んで」「喜んで与える」というところをくみ取ってほしいですね。
私たちは、「喜んで人のために」という日星マインドをもち、世界に目を向け、人とつながり、様々な人と共に地域社会の課題に取り組んだり地球規模の問題について考え合ったりしていく。そんな新しい未来に向かう学び、まちを元気にする活動をここ日星高校で作っていきませんか。
創立90周年を迎えた日星高校。ここには、たくさんの学びの場所、チャンスがあります。恵まれた環境があります。応援してくださるたくさんの人がいます。みなさんの学習やキャリアづくりをサポートする体制もどこよりも整っていると自負しています。
けれど、がんばるのは皆さん自身です。人生は変えられます。
「求めよ、さらば与えられん」なのです。「叩きなさい。そうすれば戸は開きます。」 たたき続け、新しい未来の扉をあけるのは皆さん自身です。
自分の人生や運命を変えて行くには、大きな努力なんていりません。
必要なのは、目標を見つけ、日常の小さな習慣を積み重ねていくことなのです。小さな事、できることから自分を変えていきませんか。
あとになりましたが保護者の皆様、お子様の入学、誠におめでとうございます。
高校は、就職・進学と道は違っても、
「一人前の社会人として育て社会に送り出すところ」です。時には厳しいことも申し上げますがご家庭の理解と協力がなければ成し遂げられません。
皆さんも書いておられた3年後5年後に「日星高校でよかった」といえるよう教職員一同心を引き締め、今日の日を迎えています。子供たちが、日星という真っ白なキャンバスにどんな毎日を描いていくのか。保護者の皆さんと一緒に豊かな学びの場をつくり、子供たちの夢の種を大きく育てていきたいと思います。
新入生のみなさん、涙を流して合格を喜び合った日のこと、そして今の「よしやるぞ」と緊張した気持を忘れず、惜しまず喜んで種をまき続けてください。それが、ここまで育て応援してきてもらった方々への恩返しであり、みなさんの未来を切り開く力になるのです。
校歌にもあります「夢と未来」を、共に探し、共に作っていきましょう。