明るい春の日差しを感じるこの良き日に、多くの方々のご臨席を賜り、このように素晴らしい卒業式を挙行していただきましたことを卒業生を代表して心よりお礼申し上げます。

卒業を迎えた今、5年間を振り返りますと、本当に充実した日々であったと感じています。中学3年生で看護師になることを決意し、大きな期待と不安を胸に日星高校に入学しました。初めて学ぶ看護の専門用語や技術と、予想を上回る学習量に戸惑いながらも、様々な行事やボランティア、クラブ活動を通して、多くの人との出会い、勇気づけられ、頑張ることができました。

専攻科では、これまで以上に大変だということを理解していたつもりでしたが、課題や学ぶべきことの多さや内容の深さに何度も心が折れそうになりました。しかし、こんな私でも、人の役に立てるのだという喜びで乗り越えることが出来ました。

特に、臨時実習での多くの患者様との出会いは、今まで培ってきた知識や技術が、誰かのためになるということを実感いたしました。ただ、知識や技術が乏しく、患者さんの思いに添えない自分に、申し訳なさと悔しさで悩み、涙した日もありました。しかし、優しく時には厳しくご指導くださった病棟師長様や指導者様、病棟スタッフの皆様、そして何より、未熟な私たちを広い心で受け入れてくださった患者様の存在に、私たちは一歩一歩前に進むことができました。実習最後の日に、私の手を握り「良い看護師さんになってな」と逆に励まされたその手の温もりは一生忘れることのできない、これからの糧となりました。これまでに出会った患者様への感謝の思いを胸に、これからも、患者様と向き合い、どのような看護が必要であるのかを考え、看護師としての役割を果たせるよう努力していきたいと思います。

また、今日の日を迎えるにあたり感じることはクラスのみんなとの出会いがなければここまで頑張ることはできなかっただろうということです。同じ目標を持つ仲間として日々高め合い、様々な壁を乗り越えてきました。楽しいことも辛いことも5年間一緒に分かち合ってきた仲間にありがとうという気持ちでいっぱいです。

そしてどんな時も私たちの味方で、私たちを何より一番に考えてくれる家族

私たちが正しい方向へ進めるよう導き、私たちを信じ、励ましてくださった先生方

沢山の温かな存在があったからこそいくつもの困難な壁を乗り換えることができました

私たちはこの春から、看護師としてそれぞれの場所で新たな一歩を踏み出します

また新たな困難に直面することと思います。

昨年来日されたフランシスコ教皇が 大切なのは「何のために」ではなく「誰のために」という人を思い寄り添う心 というメッセージがありました。まさに、私たちがここで学んだことです。この言葉を胸に私たちを応援し支えてくださった方々の期待と信頼に答えていけるよう精一杯努力し歩んでいくことをお誓いします。

今後の日星高校のますますのご発展と皆様のご多幸、ご健康をお祈り申し上げまして、別れの言葉とさせていただきます。

 2020年2月28日

日星高等学校 看護科5年課程 卒業生代表 武本美空