被災地とつながる。中学校とつながる。

コメントを残す

青葉中学校の先生より電話がありました。
舞鶴市の生徒会の交流会を担当しているのですが、やはり被災地とつながった取組をしたいとのこと。
今年の取組をするにあたって、日星の生徒会の「被災地ボランティア」のブログを見られて行った生徒達の話を聞く機会をもちたいとのお話でした。

昨年は、青葉中学校が名取市閖上の折り鶴プロジェクトへの参加をし、7月に先生3名が閖上中・小が間借りしている不二ガ丘小学校を訪問されています。その取組は舞鶴市の7つの中学校と支援学校の取組となり、舞鶴市教育委員会を通じて名取市教育委員会そして名取市の中学校に折り鶴がとどけられました。
(「舞中8~絆プロジェクト」で検索 舞鶴市教育委員会がアップしています)
日星のクリスマスの「祈りの折り鶴」の取組もそうした青葉中の取組に触発されたものでした。

3,11がどんどん風化していく中で、こだわり続ける生徒がいて、そこに学びをと思う教師がいる。
日々の忙しさや次々とやってくる課題にともすればあきらめたり「ま、いいか」となってしまいます。
けれど私たちの教育という仕事は、子供達と向き合い、子供たちの目と心を世界を、未来に向けるすてきな仕事なんだなって青葉中の先生からの電話であらためて感じることができました。

私たちの取組も「3.11を忘れない」「被災地とつながろう」「私たちの幸せの意味を考えていこう」という思いが込められています。もちろんそれはカトリック校として、建学の精神「小さきものとあれ」の実践でもあります。
そうした「私たちの思い」が、学校支援のステラソルの協力を得て、「地球のステージ」ともつながり、また市内の中学校と、しかも生徒同士がつながっていく。すてきなムーブメントです。
学校が、これからの世界を担う子供達に豊かな学びを提供できる場でありたいと思います。

職員のためのコミュニケーション研修会を行いました

コメントを残す

今年度の職員夏期研修会を、南山大学から星野欣生 氏を迎えて行いました。研修テーマは「教育の原点にあるファシリテーション」。最近、教員は”ファシリテーター”として捉えられてきている。ファシリテーターとは、参加者が体験から学習することを「促進し、援助する人」のことを意味しているといいます。それは、参加者に何かを教える教育から、参加者自身が発見し学びとっていく場を作る教育への転換をも意味しています・・・。子供たち自身の能力を自分たちで見出していけるように、援助することでしょうか。
そんな思いのもとで、今日は「観察する」ためのスキルを、実際のワークを通して学びました。今回の研修には、余内小学校の先生方10名と舞鶴支援学校の先生も参加されました。普段中々できない先生方との良い交流もできました。

20120730-222733.jpg

20120730-222749.jpg

20120730-223808.jpg

20120730-223820.jpg

オープンスクールに200名を超す中学生と80名の保護者が来校

コメントを残す

日曜日の校舎内に、中学生の若々しい声が響き渡りました。今年度第一回目ののオープンスクールが開催されました。普通コース110名,進学コース27名,看護科69名の中学生が参加しました。

20120729-213404.jpg

20120729-214028.jpg
普通コース希望者は、コミュニケーションの授業を体験した後、クラブ見学をしました。進学コース希望者は、スーパーティーチャーによる国語・英語・数学の授業体験。看護科では、クラブ見学の後、5年生の幼稚園実習時の演劇鑑賞、そして「バイタルサインって何」「沐浴の方法を学ぼう」の授業を体験しました。

20120729-214523.jpg

20120729-214541.jpg

20120729-214559.jpg

20120729-214613.jpg
今日参加してくれた中学生が、良い進路選択ができますようお祈りしています。

明日は、第一回オープンスクールが行われます

コメントを残す

梅雨が明けて猛暑の日々が続いています。専攻科棟の西側に、西日を和らげようとゴウヤの緑のカーテンを植えていますが、余りの暑さでその緑も少しバテ気味・・・

20120728-172837.jpg

明日は今年度第一回目のオープンスクールが行われます。現在までの申し込み者数が、中学生が209名になっています。保護者の参加も80名と、これまでにないほどの参加者が見込まれています。来校する中学生にとって、良い体験ができるように私たちも頑張ります。暑い中ではありますがよろしくお願いいたします。

進学コース、夏期課外授業に頑張っています

コメントを残す

7月9日(月)から始まった課外授業。普通コースは前期と後期それぞれ4日間ずつ、進学コースは合計21日間あります。今日も進学コースの生徒たち、7時間の授業をこなしました。明日明後日はつかの間の週末、前期は8月3日まで、頑張ってやりましょう!

20120727-172326.jpg

20120727-172905.jpg

復興支援ボランティア報告会 3

コメントを残す

復興支援ボランティア報告会 で三人目の報告者は、看護科二年生の河津さんです。

「私たちは、岩手県の大船渡へボランティアに行ってきました。どんな作業なのか、行ってみないとわからない状態でしたが、どんな作業でも自分たちにできることは一生懸命やろうという思いでした。

私たちが行う作業は、Mさんの家の掃除でした。Mさんの家までは津波は届きませんでしたが、地震で被災しました。倒れたものなどを一人で片付けるのは、精神的にもしんどいため、私たちがボランティアに行くことになりました。

最初に、部屋に詰め込んだような山積みの荷物を一つひとつ拭いたり埃を払ったりしました。そして、衣類は衣類、小物は小物として、三部屋に散らばっていた荷物を一部屋にまとめました。
次に、新聞紙に包んだお皿やお椀などの食器類を一つひとつ取り出し、洗ったり拭いたりしました。 M家は、冠婚葬祭のすべてを自宅でしていた事と、被災した近所の家の物をあずかっていたので、食器の数は大量にありました。私たちの前に、外国人のボランティアが入っていたらしいのですが、食器の種類がよく分からなかったのかバラバラで、まとめ直すのがとても大変でした。

家の片づけと並行して、外では家三軒分の敷地の草刈りをしました。途中で雨が降りだし,翌日までかかってしまいました。草刈りの最中、骨が見つかりました。その骨が人骨か動物の骨なのかは、調べないとわかりませんが、震災から一年四ヶ月たっている今も見つかっていない人がいるのは事実です。

すべての作業が終わった時、Mさんは『前のボランティアに来てくれた人はここまでしてくれた、何で今回のボランティアはここまでなの・・・』というようなことを言われましたが、早く片付けたい、時間がないという意味のことを何度も口にされて、あせる気持ちがわかる気がしました。 作業が終わると、『ありがとう』と表情が柔ぎ、気持ちに余裕ができたようで私たちもうれしくなりました。

十数人で2日間のボランティアを行い、Mさんが『一人では何年かかるか・・・』と言っておられた作業が終わり、大勢の力ってすごいと改めて思いました。
またこのような機会があれば、ぜひ行かなければと思っています。

20120726-212914.jpg

20120726-213028.jpg

20120726-213050.jpg

猛暑の中、快調に東校舎改築工事が進行中

コメントを残す

進学コースの段階的なリニューアルに伴い、この夏休み、東校舎の改築工事を行っています。梅雨が明け、猛暑が押し寄せている中、コンクリートを砕き割る爆音が敷地内に響き渡っています。工事の作業員の皆さん、本当にご苦労様です。

20120725-150212.jpg

20120725-150228.jpg

復興支援ボランティア報告会 2

コメントを残す

生徒会主催の復興支援ボランティアの報告会その2。今日は釜石での活動報告です。報告者は、看護科三年塩見さんです。

20120724-220513.jpg

私たち六人が活動した釜石ベースの紹介をします。ここでの二日間は、バザーの手伝い,傾聴,写真洗浄などを行いました。

バザーの手伝いは、品出し,商品並べ直し,ハンディング,サイズ表示の工夫,子ども服のサイズふりわけなどの作業です。
このイベントは被災者に好きな服を選んでもらい自由に持って帰ってもらいます。これは、人が集まる機会をつくり、引きこもりを防止するためのものです。イベントには多くのボランティアがいましたが、それでも人出不足でした。
休憩もろくに取れない状態でしたが、笑顔で喜んでおられるお客さんを見ていると、仕事の忙しさを忘れて和気あいあいと和やかに作業ができました。

写真洗浄は、瓦礫の中から見つかった写真を、アルコールを染み込ませたティッシュで一枚ずつ汚れを拭き取るという作業です。拭き方や力の入れ方によってインクがとれて白くなってしまうため慎重に少しずつ作業をするしかありませんでした。
大変でしたが、作業していくうちに、思い出が詰まった写真が持ち主や家族の元へ戻ることを強く願う気持ちがふくらんで頑張れました。

傾聴は、地域の方が気兼ねなくこれる場所である「ふぃりあ」という場所で活動しました。
子供から大人まで、皆で音楽を楽しんだり、卓球をしたり、トランプをしたり、切り絵や粘土をしたり、外で遊んだりしました。
被災者の方と話す中で当たり前のことのように3.11の話が出てきて、聞いている私たちは反応に困惑しました。また、被災者が時々見せる表情や心を汲むとやり場のない気持ちに戸惑うこともありました。
しかし、現地の方の思いやりや優しさ、子供たちの笑顔は私たちに元気を与えてくれました。

仮設訪問では、お茶の提供、談話の場、将棋、積み木、オセロなどをしたり、外で追いかけっこをしたり、近くの川の遊びに行ったりしました。仮設に閉じこもっていると頭がおかしくなりそうだから、本当に嬉しいと言っておられました。
また、引きこもりがちだったおじいちゃんに声をかけ誘い出すと、徐々に心を開いてくれて嬉しかったです。
他には、子供との時間を過ごす中で、震災の話をしている様子を見て、自分より小さな子供がいろんな思いを抱えているのかと考えると、胸が締め付けられる思いでした。
心は見えないから、継続したケアが必要ではないかと考えました。
これで釜石ベースの紹介を終わります。

20120724-222034.jpg

20120724-222007.jpg

普通コース二年生、今日からインターンシップ

コメントを残す

一学期が終わり、夏休みに入った今日から、普通コース二年生がインターンシップに入りました。今週一杯、舞鶴市内28社のご協力を得て実現しています。事前オリエンテーションを受けてはいるものの、やはり実際の現場は一味違うようです。しかし、そこから学ぶことも多いはず、最後までしっかりやってほしいものです。

20120723-163527.jpg

20120723-163611.jpg

復興支援ボランティア活動報告

コメントを残す

生徒会の呼びかけで15名の生徒たちが今回の被災地復興支援ボランティアに参加しました。7月13日から16日の中二日間、三つのグループに別れて、宮城県と岩手県でそれぞれ活動しました。その報告会が20日の終業式で行われました。今日は、その一つ米川での活動報告です。報告者は普通科三年の高橋さんです。

20120722-192529.jpg
「私たちは、宮城県の米川をベースにボランティア活動をしている南三陸町に行きました。この町は交通の便が悪いため、他の地域より復旧も復興も遅れています。私たちが車窓から見た風景は、ガレキの山や鉄筋がむき出しになってたままの建物、雑草の生い茂った家の土台・・・。それは復興とはほど遠いものに感じました。私はこの風景を写真に撮ろうと思いましたが、撮れませんでした。この場所、この町自体が、遺族にとってはお墓なのです。とても写真を撮れる状況ではありませんでした。
南三陸町での活動は、ガレキの撤去,漁業の網切り,お茶っ子と呼ばれる仮設住宅訪問でした。ガレキは、普段私たちも使っている衣服,家具,電化製品などの日用品です。これらは被害に遭った方々にとっては、決してゴミではなく、大切なものです。ですから一つひとつていねいに分別しました。活動が終わろうとした時、近くのガソリンスタンドの方から『自分たちでやろうとしても、中々はかどらない。今も雨が降ると浸水して困っている。皆さんにこんなにきれいにしてもらって涙が出そうになった。ありがとう』と言われました。私は本当に嬉しかったし、雨の中泥だらけになりながらやってよかったと思います。
漁業の網切りは、網と網を結んでいるひもを切り離す活動です。今は、イワシ漁の時期ですが、その網がまだないので漁に出ることができません。漁師さんは『いつまでもボランティアの人達の力を借りずに、自分たちの力でやりたいと思っているが、漁にもでられない状況では、生活さえも苦しく、今はこうして頼るしかない・・・』と言っていました。漁師さんの前向きに一歩を踏み出そうとしている気持ちを強く感じました。
仮設住宅訪問は、被災された方々が部屋に引きこもったり、うつ病にならないように、お茶会を開いてコミュニケーションをとる活動です。被災された方々は『何も聞かないで、ただ私たちの話すことを聞いてほしい』と言われました。震災のことは思い出したくないけど、伝えたいという気持ちが伝わってきました。
現地では、今も100人以上の方々が行方不明のままです。スタッフの方々がボランティアとは何かを教えてくださいました。『力になりたい気持ちも大切だけど、実際に現地に来ることが大切』・『3.11のことを風化させないでください』・『あなたたちの街で何か起こったら、必ずボランティアにかけつけます』
テレビや写真では伝わらないことが被災地にはたくさんあります。私たちは二日間しか被災地にいなかったけど、実際に行ってみてたくさんの方々から逆に勇気と笑顔をもらいました。ボランティア活動は、何かをここまでしなければならないというノルマはありません。だからこそいろいろな活動があり、復興するまで長い支援が必要です。この思いを皆さんに分かってもらえたら嬉しいです。」

20120722-193312.jpg

Older Entries